この記事で理解すること

  • AIで「アプリを作る」とはどういうことか
  • 『AIテレビ音声ガイド』を作るためのプロンプト

どんなアプリを作りたいかをAIに“できるだけ細かく”伝える

どのAIツールを使えばよいかは次の回でじっくり紹介します。その前にAIにどのような指示を出せばアプリが作れるかをみていきます。普段からChat GPTなどで質問をしている方でも、「アプリを作るための指示」は単発の質問とはだいぶ違いますので、是非最後まで読んでください。

アプリを使っている様子を想像してください

作りたいアプリはどうやって使うものなのか ー 具体的な「シナリオ」を頭の中で想像してみてください。

理想の使い方をできるだけ具体的に想像します
理想の使い方をできるだけ具体的に想像します

私も実際にこのような使い方を想像してアプリの仕様を考えました。あとはこれを指示文に落としていきます。とにかくがんばって説明して、自信がなければ文章自体をAIに整えてもらっても構いません。とにかく詳しければ詳しいほど、その後の手間が省けます。
一例をお見せします。

iPhoneアプリを作って、スマホカメラをテレビ画面に向けると、画面に映っているシーンがどのようなものかを音声で短く説明し、目の不自由な人でも場面の状況がわかるようにしたい。アプリ名は「シーンナレーター」です。
まずは大きなボタンをクリックしてビデオ撮影を開始しますが、きちんとテレビ画面に向けてスマホをセットできるまで、音声で調整する方法を教えてあげてください(例:「もう少し上に向けてください」)。位置が定まったら「その位置でお願いします」と言って、あとはシーン解説を始めてください。
シーンの説明はなるべく短くお願いします。説明するタイミングは場所が大きく変わった時です。例えば、同じ部屋で会話が続いていたら、多少カットが変わってもだまっていてください。しかし、そこからショッピングセンターの場面など大きく場面が変わったときに音声説明がでるようにして。
また、このアプリは私のiPhoneにインストールして使用し、自宅でも外出先のテレビでも使えるようにします。
目が不自由な人でも安心して使えるように、なるべく認識の間違いがないようにしてください。

私もこの程度のプロンプトから『AIテレビ音声ガイド』を作り始めました。機能がシンプルなアプリであればこの程度の説明だけで、あとはAIとのやりとりで調整してアプリはできます。
しかし、今回の音声ガイドアプリに関してはエンジニア経験のある方でなければここからスタートするのはおすすめしません。
理由は次の通りです。

  • 画像認識サービスをどう組み込むかの質問に対応するのが難しい
  • 画面セットの調整をうまく指示するのが難しい
  • シーン検知のタイミングを調整するのが難しい
  • などなど

AIでアプリを開発するにあたって一番重要なのは、AIに改善や修正の指示を出していく「やりとりのスキル」です。まずはこの「やりとりのスキル」を磨いていくために、今回は一発のプロンプトでほぼ完成する(いわゆる“ポン出し”)ものを紹介します。これをそのままコピペしてまずは最初のバージョンを生成してみてください。具体的な方法は次の回で詳しく説明します。

次回はこのプロンプトでアプリを生成してみます!

もちろんこれは私が最初から用意したプロンプトではありません。AIと何度もやりとりをして完成したアプリから「逆算して」作ったプロンプトです。
ここまで微に入り細に入り仕様について説明すると“ポン出し”でもかなりの完成度のものが仕上がってきます。
今回はこの完成プロンプトを使って、最初のバージョンを生成してもらい、そこから皆さん自身が必要に応じて機能を改善したり追加したりするための指示方法を身につけていきます。次回はどのAIにこのプロンプトを渡すかについて考えていきます。